スマートフォン 課金まとめ① AppleのiPhone編

2011年4月4日月曜日


スマートフォンが登場する以前のi-mode,EzWeb,Yahoo!ケータイ等の携帯では、NTTドコモ等の携帯電話事業者が自ら、携帯電話のコンテンツを充実させるために、コンテンツプロバイダー向けに、課金方法を提供していました。

課金方法は、携帯電話の通話料金などと一緒にコンテンツ利用料を一括して請求する仕組みで、天気やニュースなどのコンテンツを利用したいユーザは、4桁のパスワードを携帯電話に入力するだけで、コンテンツの購入が完了する仕組みでした。コンテンツプロバイダー側も、課金モジュールを組み込むのが比較的簡単で、買う側も売る側も手間なくスムーズに処理が済みます。

では、従来の携帯電話からスマートフォンへ劇的に変化していく中で、コンテンツサービスの課金は、どうなっているのでしょうか?iPhone,Android端末や、AppStore, Android Market,そしてキャリア課金に関して、シリーズでまとめていきたいと思います。まずは、AppleのiPhone編ということで、以下課金状況についてまとめてみました。


iPhoneスマートフォン課金の概要

AppleのiPhoneでアプリを購入するには、まずiTunes Storeのアカウント登録が必要になります。アカウント登録する際に、クレジットカードもしくはiTunesギフトカードを事前に登録しておきます。後は、iPhoneのApp Storeで、登録済みのアカウントとパスワードを入力することで、購入出来るようになります。これは、Amazonで買い物をするのと一緒の仕組みで、インターネット上のサービスの決済方法としてはおなじみのものです。


iPhoneスマートフォン課金のタイプ

1.Consumable
消費系のコンテンツ(例えば、ゲームのアイテム等)に対する課金で、ユーザは、コンテンツ毎に都度、購入するタイプです。

2.Nonconsumable
非消費系のコンテンツ(例えば、ダウンロードできる音楽等)に対する課金で、ユーザは、コンテンツ毎に都度、購入するタイプです。

3.Auto-renewable subscriptions
非消費系のコンテンツ(例えば、ニュース系サイトの定期購読)に対する課金で、ユーザは購読期間を決めて、購入するタイプです。購読期間が例えば1ヶ月の場合は、1ヶ月後に退会処理をしなければ、自動的に課金が継続されます。

4.Subscriptions
非消費系のコンテンツ(例えば、ニュース系サイトの定期購読)に対する課金で、ユーザは購読期間を決めて、購入するタイプです。但し、Auto-renewable subscriptionsと違い、購読期間を過ぎると自動的に課金されません。

大きな違いは、1.2.4は自動更新ではなく、3は自動更新という点です。
これまでの、i-mode,EzWeb,Yahoo!ケータイ等の携帯では、月額課金の自動更新タイプが主流でしたが、この月額課金に相当するのが、3のAuto-renewable subscriptionsです。Appleは2011年2月に、Auto-renewable subscriptionsを発表しました。

月額課金モデルがiPhoneでも構築できるのは、日本のコンテンツプロバイダーとしては、これまでのようにストック型のビジネスが展開できる為、ビジネス上極めて重要なことだと思います。

iPhoneの課金の問題点

1.システム実装
コンテンツプロバイダーがAppleが提供する課金システムを組み込むためには、大きく2種類あります。

A)端末アプリ内部に、課金システムを実装する。
B)サーバ側に、課金システムを実装する。

A)は比較的簡単に実装できますが、B)は、コンテンツ管理、ユーザ管理、セキュリティーをどうするか等、サーバの知識が必要になってきて、システム構築の難易度がA)に比較すると高いという特徴があります。

例えば、個人のプログラマーがシンプルなゲーム(例えば、テトリスのような落ちゲー)を開発して、それをAppStoreで販売する場合は、A)の端末アプリ内部に課金システムを実装する方法で、比較的簡単に実装できます。しかし、ガラケー向けの着メロのように、ユーザにコンテンツをダウンロードさせて、月額で課金するようなビジネスモデルの場合は、サーバ側に課金システムを構築する必要があります。

サーバ側に課金システムを構築する場合、これまでのガラケーと仕様が違う為、エンジニアにとっては、新しいノウハウの蓄積が必要になります。つまり、iPhoneの課金システムにあわせた設計、開発が必要になる為、ガラケー向けのコンテンツプロバイダーのエンジニアなら、簡単にiPhoneのモバイルサイトを構築できるのではないかというと、課金システムが別ものである為、従来のシステム構築と同じようにはいかないのです。

2.課金の利便性
iPhoneのアプリを購入する場合、携帯電話の利用料金と一括で請求する方法が、一般的な日本の利用者には、クレジットカードやギフトカードでしか、アプリを購入できないのは不便に思えます。クレジットカードを持っていない若年層では、かなり利便性が失われています。それにより、コンテンツプロバイダーの収益もi-mode型のサービスと比較すると厳しくなってしまいます。

次回は、Androidをターゲットに課金に関して記事にしていこうと思います。

1.スマートフォン 課金まとめ① AppleのiPhone編
2.スマートフォン 課金まとめ② GoogleのAndroid編

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